台湾ベスパ ボアアップ

  90ccロングストロークの台湾ベスパを手に入れたふじおかですが、さらなるパワーアップのために2ポート用125 Primaveraのシリンダーキットを使い、121cc化することにしました。121cc化に際しては、シリンダーキットのほかシリンダーヘッド、シリンダーのロングスタッドボルトへ交換、125用エンジンカバーへ交換の作業が必要です。幸い台湾ベスパは125ET3とギア比が一緒なので、減速比はとりあえずこのままで乗ってみようと思います。

宇賀神商会から購入した125 Primavera用2ポートシリンダーキットです。
値段は21000円と激安!製品はポートなどのバリも9割方とってある出来のいいものでした。

シリンダーヘッドはPrimavera用が入手できなかったのでET3用を購入。シリンダーが2ポートか3ポートかだけなので大丈夫だと思います。(大丈夫だよね?)3000円!
そのほかの部品もそろったので、腰上を分解します。

元の90ccのピストン、シリンダーはとてもきれいで大切に乗られてたことがわかります。
ピストンサークリップがスナップリングで脱着が楽でいいですね!

シリンダーのM7のスタッドボルトをショートからロングへ交換します。
シリンダースタッドボルトも50はM6、125系はM7、ラージはM8が使用されているなど種類があるので間違わないように注意。50ccの台湾ベスパだとここもM6になるのかな?
 実はこのスタッドボルトを抜く作業が一番大変でした。僕が持っているのは上の画像の挟み込んで抜くタイプのものなのですが、これだと周囲に回転分のスペースが必要なので、ない場合はなかなかぐるぐるとは回せず、少し回転させてはかけ直してまた少し回転の繰り返しで予想以上に時間がかかりました。お金はかかってもソケットタイプのM7用を購入するほうがいいかと思います。

やっとのことでスタッドボルトを抜き、新たにM7のロングスタッドボルトを挿入します。
逆にこっちは専用のスタッドボルトインストーラーを購入していたので、ラチェットで締めこむだけですぐに挿入できました。

Primavera用121ccピストンを装着、90と比べるとかなり大きいことがわかります。
ピストンの前後には注意です。頭の矢印は排気側を指しています。普通のバイクの感覚だと前方排気なので逆に取り付けますが、ベスパの場合は後方排気なので矢印が後ろを指すように取り付けます。

シリンダーとヘッドを装着します。ピストンは単気筒でリングは2本なので、ピストンリングコンプレッサーは使わず指で縮めてはめました。キックしてみると明らかに圧縮が変わったことがわかりました。

125用エンジンカバーを取り付けて完成です。ガスケットが乾いたら試走してみましょう!

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