【解決編】みどりちゃんトラブルシューティング (加速時に「ンバッ、バババ、ンバッ」と左気筒に点火不良のような症状)

 ポイントカムが原因と断定できたので、PAZONのフルトラキットを導入してみます。
ノートンの時によくお世話になった、Andover Nortonより購入しました。


これで煩わしい点火時期調整からも解放されます!
取り付けは付属の説明書やネットに解説がたくさん載っているのでそれを参考に

 ポイントベースを取り外すと、不調の原因と思われるカムのついた進角ガバナーが現れます。これがはまっている部分はテーパー状になっているので固定ボルトを外してもがっつりはまっていて抜けません。そのためトラ専用工具を使います。




こんな感じのスライドハンマーで力業で引き抜きます、力業と言ってもこの専用工具を使えばスライド1回でポコッと外れてくれました。
付属の配線保護チューブの内径が小さく、配線をそこに通すのが一番大変でした。CDIのユニットはタンクの下に固定と説明書には書いてあるのですが、エンジンからの熱が心配なので、僕はシート下のバッテリー付近に設置しました。


さて、すべての結線を終えていよいよ始動です…ドキドキドキ…

キック一発、バババン!バラッバラッバラッ…

さすがフルトラ始動性は抜群です。排気音が気持ち低くなったような気がしました。
それでは、早速試走してみます。ギアを1速に入れいざ出発!

ンバッ、バババ、ンバッ…

…あれ?
ンバッ、バババ、ンバッ…
…前と変わらない症状…


どうやらポイントカムが原因ではなかったようです…
振出しに戻ってしまいました。
となるともう替えるところは替えましたし、一体全体どこが悪いのか見当もつきません。
途方に暮れるふじおか…

とりあえず火花が適正に出ているか、プラグを外して空キックをして様子を見てみることにしました。するとやはり左気筒だけがいまいち火花が飛ばないタイミングがあったりします。対して右はキックのタイミングに合わせてピカピカ火花が飛んでいます。
ためしに左右のプラグを入れ替えてキックをしてみます。
すると…右が今度は火花が飛ばないタイミングがあり、左は適正に点火しています。

…プラグの左右を入れ替えて、症状も入れ替わった=プラグ!?

新品プラグを急遽購入し交換前に見比べてみましたが、そこまで端子が減っている様子もないと思います。気のせいかな?と新品プラグに交換しエンジンを始動させました…


右:ドドドドドド…
左:ドドドドドド…


あれ?アイドリング、左右ちゃんと等間隔に排気が来るぞ。これはひょっとして…
たまらず1速に入れて試走へ


ズバズバズバズバズバ、ズバズバズバズバ…


なんといままでの点火不良が嘘のように消えて、

気持ちのいい加速が復活しました!


ということで、さんざん悩ませられた点火不良の症状はプラグの不具合という結論になりました。今までプラグが故障する?ことなんて経験はなかったのでノーマークでした。
ずいぶんと回り道をしてお金もかかりましたが、これでまた気持ちよくみどりちゃんに乗ることができます!そしてまたひとつ勉強になりました。


みどりちゃんトラブルシューティング (加速時に「ンバッ、バババ、ンバッ」と左気筒に点火不良のような症状)

  先日継続車検を受け、また2年間お世話になれることになったみどりちゃんことTR6Rですが、早々に車検の帰り道不調が発生。
いつもの16号線外回り、6号呼塚までの渋滞ポイントをのろのろと走っていると、突然加速時に「ンバッ、バババ、ンバッ」と左気筒に点火不良のような症状がでました。
オーバーヒートかなぁ?やだなぁと思いつつ急いで家まで帰りその時は事なきを得ましたが、後日乗ってみるとまだその症状が続いているのです。これは何か原因があると早速トラブルシューティング。

●後日走行時にも症状が再発→オーバーヒートではない
●バッテリー電圧12.8V→発電不良、バッテリーの寿命ではない
●点火時期を再度確認、正常→点火時期ではない(そもそも走行中に急にはズレないか)

渋滞の熱でイグニッションコイルが死んだかとおもい新品の12Vイグニッションコイルを購入
●イグニッションコイル左右新品交換→症状改善せず

うーん、だんだんとドツボにはまってきました...

注意して観察してみると、アイドリング時にマフラーの排気が、右は「ドドドドドド」と調子がいいのですが、左は「バン、ババン、バン」不等間隔で排気がきます。やぱり左だけが調子が悪いようです。
●左側だけが調子が悪い→ワンキャブなのでキャブレターではない

左右別の部品となると...あとはコンデンサかな?
試しに左右のイグニッションコイルとコンデンサを繋ぐ配線を差し替えてみました。
するとなんだか少し改善されたような...うーん、でもやっぱり左が微妙な気がします。
●コンデンサの配線左右差し替え 若干症状が改善するも依然として左が調子がわるい
 →コンデンサではない(差し替えでも左だけが微妙


うーんもう一度ポイント周りを見直してみよう

写真では樹脂ワッシャーがカムを固定するボルトについていますが、これは点火時期を調整する際に、ガバナーをフル進角させて調整する必要があるために、カムを固定する目的で使用しています。

みどりちゃんは67年式なので本来は4CAなのですが、左右のポイントの調整幅が少ないので6CAに替えてあります。間違えやすいのが、元の配線のままであれば、
向かって左が右気筒(timing side)右が左気筒(primary side)です。
見た感じ、問題はないようです。ポイントベースとポイント間、絶縁のためのベークライトワッシャーは、ナットを強く締めすぎると割れてしまうので注意です。

点火時期後、走ってみましたが「ンバッ、バババ、ンバッ」と前を症状は変わりません。
その後念のためコンデンサも左右新品に交換しましたが、変化なしでした。


これはもう何もすることがなくなってしまった...


あとはポイントぐらいしか交換していない左右別の部品は無いので、以前使っていたDAIICHI製のポイントを組み付けてみるもうまいこと点火時期が合わせられません。
そもそも現ポイントに交換して半年以上たっており、この症状が出るまでは問題なく使えていたので、ポイントではないと思います。
…うまいことDAIICHIのポイントだと点火時期が合わせられないので、あきらめて今まで使っていたポイントに戻しました。
そして再三行ってきた点火時期調整を…


ん?

んん???



一回ポイントが開き豆電球が消灯した後、再度ポイント接点が接触し豆電球がついて、また消えてるではありませんか!たぶんこれが原因ですね、ポイントカム。


見えにくいですが、結構虫食いの傷が多いです。右側はヒールのあたりぐらいで、まだ症状が出ていないだけだったのだろうと思います。

ポイントカムはリプロでは出ないので中古を探すしかないのですが、いまさらそれをするのであれば、フルトラキットに替えたほうがいいかなぁ?

追記 
なんと原因は別のところにありました。その2へつづく...

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