二次エア対策 その3

 前回パーマシールドを塗り対策を試みましたが、結果は全く効果なしでした(涙)最初は大丈夫そうなんですけどね、エンジンが温まってくるとダメです。二次エアにより薄いのかエキパイがだんだん青く焼けてきてしまいました。いかんいかん、これでは下手すれば焼き付きの危険もあります。すぐインマニをばらして対策を考えます。


 ちゃんと面がでていないのでは?と光明丹を使って面を出したりしました。うちには定盤がないのでいつも鏡を使って研磨しています。ネットではあまり定盤の代わりに使っている方はいないようですが、ガラスの平面度は高く入手しやすく安いので使ってますがあまりよくないのでしょうかね?
 


大げさに書くとこんな感じです
 
 外したインマニをよーく観察してみると、若干スタッド穴がずれているのが気になります。このせいでシリンダーヘッドからの脱着が毎回かなり渋く、半ば力ずくで抜いたりプラハンで装着したりしています...もしやこの「精度」の問題が二次エアに影響しているのでしょうか?
 穴がずれているのでしっかりとスタッド根元まではまらず、その状態でナットで締め付けてもエンジンが温まると熱膨張で隙間が大きくなり二次エアを吸う(文で書くと伝わりにくい)...とは言っても、正常なTR7や共通のTR6のインマニを脱着したことはないので分かりません。分かりませんが、一部の望みを託しeBayで別のインマニを落札しました。


 どれも新品リプロが送料を含め10000円近くするなか、このNOSのインマニが安かったので購入しました。当時物らしいので精度のほうも今より良いかも?





 インマニが届くまで、前回液体ガスケットを使って組んでしまったので、こびりついたガスケットをきれいに除去します。無理にガリガリと削り取るとそれこそ二次エアの原因になりかねないので、ガスケットリムーバーとプラスチックスクレーバーを使って優しく除去します。リムーバーは塗装剥離剤を同じなので、念のため周りにマスキングとタンクを取り外して作業しました。


 4度ぐらい塗っては削り塗っては削りを繰り返した状態です。いい感じに除去できました。

書類あり、レストアベース!みたいな感じです(笑)

二次エア対策 その2

 Amazonで買った耐ガソリン液体ガスケットが届いたので、ヤマト営業所にラビットで取りに行き早速対策をしました。


 インマニとスタッドとの間に隙間がありますね。ここから二次エアを吸っているようです。届いた耐ガソリン液体ガスケットをヌリヌリして再度組付けました。しかし...


 購入した耐ガソリン液体ガスケットはいつもとは違うパーマテックスのパーマシールドというものです。説明文には

●高温耐久性に優れ、耐ガソリン・オイル・クーラント性にも優れる。他のガスケットとの併用も可能。低粘度で非常に薄い被膜を形成。長期使用後も容易に分解可能。使用温度範囲−50℃〜260℃。
●完全硬化しません。
●ゴム、プラスチックには使用できません。

このように書いてありました。完全硬化しないってことはばらすとき便利じゃん!という安易な気持ちで買ってみたのですが、書いて字のごとく硬化しません(笑)ずっとベタベタしてる感じです。これあんまり意味ないんじゃ...気づいたときにはもう遅く、組付けた後でした。やっちまったかも...

 パーマシールドって本来は紙ガスケットにヌリヌリして組付けることで気密性を高めるとともに、ばらした際に紙ガスケットがガビガビに張り付くことなく、きれいにはがせるようにする用途で使われるみたいです。


 時間があるときにまた試走してみて、だめならインマニばらしておとなしく同じパーマテックスのモトシール1を使って再度対策しようと思います(涙)ガ、ガスケットはまだ1セットあるし...


二次エア問題 その1

 前回の旅での不具合ですが、二次エアも起因しているのではと思い調査と対策を施しました。もし二次エアを吸っている場合には、温まった状態で出やすいので軽く近くを1時間ほど流しインマニとシリンダーの接合部分にパーツクリーナーを吹いてみます。すると...

「ダカダカダカダカダダダダ、ダ、ダ、ダ、ダ」

 明らかに回転に変化が、これは吸っていますね。早速インマニを取り外します。

この部分が怪しい


インマニは4つの1/4UNFナットを外せば外れます...外れます...んんん...外れました。
リプロのインマニの精度が低く、穴の位置がしっかりあっていないんです(涙)

オイルストーンで面出し


 ガスケットの新品利用はもちろんですが、多めに液体ガスケットを使用してみます。また、再度インマニとシリンダーの接合部分の面出しを行いました。これで直ってくれればいいのですが。




 後日インドからチョークレバーが届きました。コンセントリックのチョークなんか使ってる人とても少なそうですね(笑)標高1500mを超えてもし薄くなるようなら、チョークを使用して様子を見てみようと思ったんです。あとハンドルにレバーがいっぱいついてるのかっこいいじゃん!という自己満足です。


 それでは試走へ行ってみます。過去二回のツーリングは山でしたので、今回は海へ。
朝6時に出発し柏ICから常磐道へ、乗ってみるとなんだかちょっとセッティングがあってない感じがします。途中のPAでプラグを見てみると真っ黒。MJを310番→300番へ落としてみました。
 どこで高速を降りようか悩んだ末、日立南太田ICで降りることに、2250円也。そこから海沿いの道へ出て阿字ヶ浦へ向かいます。高速を降りてから、信号待ちからの走り出しでアクセルを開け始めると回転が一瞬下がりエンストしそうになる事象が多発しました。仕方がないので、アイドリングを少し上げて1600回転ぐらいにしました。

前に砂にタイヤをとられてウィンカー壊した場所(苦笑)

 せっかくこんなにも天気がいいのに、気持ちよく走れないのは残念です。そのまま下道を走り、大洗、行方を抜け桜土浦ICから高速で帰宅しました。到着後すぐにパーツクリーナーで調べてみます。


 するとシリンダーから出ているスタッドボルト部分から二次エアを吸っているようで、そのままストンとエンストしてしまいました。


 上の画像でいうと青丸の部分からエアーを吸っているのですが、ということは赤丸部分周辺がしっかり密着していないということになりますね。かなり頑張ったつもりでしたが、まだ対策がうまくいっていないようです。今度は青丸部分から液体ガスケットを充填する方法で対策をしてみようと思います。

この夏で待ってる ~2日目~

 う~ん柑菜ちゃん柑菜ちゃん......っは!今回も6時過ぎぐらいに目が覚めました、部屋のお気に入りの広縁の窓を全開に。夏の朝の草の匂いと、涼しい空気が心地いいです。今日は予報では曇りで午後から雨でしたが、外は気持ちよく晴れています。天気が悪ければそのまま寄り道せずに帰る予定でしたが、ちょっとどこかへ走りに行こうと思います。
 朝食は8時、それまで時間があるので朝風呂へ行きましょう。へいへい人工空さん起きて起きて!(鬼畜ふじおか)
 部屋のある2階からお風呂のある1階へ降りると、朝食の準備をしているようで、いい匂いと食器のカチャカチャという音が食堂のほうから聞こえてきます。お風呂はもちろん貸し切り!お風呂場の窓から差し込むやわらかな朝の陽の光に包まれて、のんびり温泉に浸かる、2人で「最高」「最高」と感動してました。

ぶれちゃったよ~~(涙)

 お風呂の後は、お待ちかねの朝食です!とても安い宿賃なのですが、量もがっつりあります、なんだか逆に申し訳ない。高級な旅館のような華々しい料理やバイキングではありませんが、家庭的で地物を使って作られたメニューはどれもとてもおいしく、ごはんのおかわりが進みます。いや~食べた食べた、また太っちゃう(笑)
 さて、大満足の朝食の後、僕らは早めに荷物をまとめて出発することにしました。天気がいいので近場の美ヶ原へ向かうことにします。茶太郎ちゃんバイバーイ!

 美ヶ原は鹿教湯温泉から約40キロ、1時間ぐらいで着きます。国道254号を少し戻り、途中で県道62号へ、そのままずっと走ると山道に突入します。山をだんだん上っていくと明らかにトラのトルクがなくなってきました。排気音も甲高くなります。普通は標高が高くなると濃くなると思うのですが、どうやら薄い?ようです。なんでだろうと考えてるうちにあっという間に「道の駅 美ヶ原高原」についてしまいました。



 晴れてよかったです!さすが有名ツーリングスポット、たくさんバイクがいます。ここから美しの塔が近い山本小屋ふる里館まではすぐです。写真撮影もそこそこに、移動しました...が、トラの調子がかなり悪くなりました、アイドリングもしなくなり最後は惰性で駐車場へ向かう始末。例えるならパイロットスクリュー(エアスクリューじゃないよ)を全閉にした時ような感じでパンパンいってあきらかにガスが薄い感じでした。一抹の不安を抱えつつ美ヶ原牧場を通り美しの塔へ。




 美ヶ原はいつ来ても最高ですね!お金があればここのホテルに泊まって星空観賞なんてのがいいかもしれません、いや絶対いいぞ。写真でちっちゃく見える美しの塔ですが、美ヶ原は濃霧になることが多く(はじめて行った時がそうでした)遭難が多発したので、場所を知らせる霧鐘を設置した避難塔として昭和29年に設置されたそうです。現在のは1983年に改築された2代目です。
 山本小屋ふる里館で美味しいソフトクリームを食べた後、山を下ります。帰りついでに前回寄れなかったおねてぃ&おねツイ聖地の「旧制松本高等学校」へ寄ることにしました。ドキドキのトラちゃん、エンジンはかかってくれましたがやはり調子が悪いですね、早く山を下りたいです。
 
 美ヶ原から松本市街へは1時間ぐらいで着きました。下り坂ではエンジンブレーキ時パンパン音が鳴っていましたが、市街地に着くころには何事も無かったかのように快調に…うーんなんだべ。


 市街地に入るとすぐにお目当ての建物が。「あがたの森」という公園内にあり、無料の駐車場もあるので訪問しやすいです。

お弁当を食べてたベンチ

なにかと停滞気味の人工空さんw
中庭の銅像は違いますね

こちらは講堂
 さて今は晴れているものの夕方からは雨の予報、のんびりはしていられません。松本市街から三才山有料トンネルを抜けて東部湯の丸ICへ急ぎます。途中コンビニで休憩中にドコドコドコドコとメグロ500単発、Z7あたりが走り去っていきました。追いかけてナンパしたかった♡東部湯の丸ICから上信越道を安定の80キロ巡行、藤岡JCTまでは片側2車線なのでビュンビュン車に抜かれます、ビクビクビクビク。関越に入った時には空がいよいよ怪しくなってきました。PA、SAを各駅停車で少しずつ距離を縮めていきます。そして高坂SA手前で完全に雨が降ってきてしまいました。

雨で完全に死んだ顔の人工空さん

 とりあえず休憩です。このままやり過ごすか、雨の中を強行するか悩みます。日は完全に沈み雨で視界がよくありません。雨雲レーダーとにらめっこ、日付が変わって3時4時までこの雨は続くようです。

 2人して悩んでいると、2輪エリアに2台のバイクがやってきました。後ろのバイクはヘッドライトが消えています。ダイナモ逝かれたかな?…って普通に新しいバイク。到着早々なにかごそごそやっています。そのうち1人がこちらへ歩いてきて「すいません、六角レンチありませんか?」と訪ねてきました。くっそ~旧車に六角穴付きボルトはないのよ(涙)頼みの綱の人工空さん!!......もってな~い。どうしたんですか?と尋ねると、高速道路走行中、インカムから「あっ」っていう声がした直後、後ろのバイクが消失したそうな(笑)実際はヘッドライトのヒューズが飛んだようで、そのままハザードを焚いてすぐの高坂SAに避難してきたそうです。ヒューズは持たれているそうなんですが、交換するためにサイドカバーを止めている六角穴付きボルトを外さなければなりません。しかし、持ってきた六角レンチがサイズ違いで開けられないようです。どうにか力になればと僕の持っていたネジザウルスやマイナスドライバーで試すも全く歯が立ちません。そこで2輪エリアにとまってるほかのバイクオーナーさんに聞いて回ることにしました。何人か聞いて回るとセロー乗りのお兄さんがあるかもしれないとのことで探してくださいました。さすがオフ乗り、ありました!よかった~!!
 お借りした工具でサイドカバーを開け、ヒューズを交換し始動してみます。しかし、すぐにヒューズが飛んでしまいます。これは原因を突き止めないといけません。配線をみるとねじって固定してあったりして、いつの日かの人工空さんを思い出します(笑)どうやらなぜかついてるスピーカー周りが怪しそうです。そこでスピーカーやシガーソケット周りのアクセサリ配線をカットしてみます。始動してみると...ピカッーと正常に点灯しました!思わず「おー」と4人して声をあげます。雨でスピーカー周りがショートした可能性がありますね。



 実は故障したバイクのタンクにこんな見覚えのあるステッカーが貼ってありました(笑)気になって聞いてみると、なんと富山からこの後開催される夏コミへ参戦のためバイクできた方々でした。「僕らもコミケ参加しますww」「マジっすか!?」とここからしばらく4人で盛り上がりました。人工空さんが「こんなの描いてるんですよ」と描いたメゴラの画像を見せると「あ、見たことあります!」世の中狭いですね。


 お礼に缶コーヒーをごちそうしてもらいツイッターIDを交換し別れました。旅の最後にいい思い出になりました。困ってる人がいたら迷わず助ける、困ったときは迷わず助けを求める、僕の大好きなバイク漫画、「左のオクロック」に書いてあることです。しかも雨の中、びしょびしょなのはみんな一緒(笑)次回から使わないけど六角レンチ入れとこ。

 3、4時間ぐらい高坂SAで時間をつぶしましたが、いっこうに天候が良くならないのでもうあきらめて帰ることにしました。人工空さんは鶴ヶ島JCTから圏央道で帰宅されるので、ここでお別れです。今回も楽しい旅をありがとうございました~☆

「天は我々を見放した!」

 僕もあとを追って帰ります、途中で土砂降りになってきました。ゴーグルスタイルな僕ですがこの時ばかりはシールドが欲しくなります。顔がすごい痛い!そしてぜんぜん前が見えない~~(涙)70キロぐらいでトラックの後ろについてひたすら耐えます。大泉JCTから外環へ入ってすぐの新倉PAでたまらず小休止。トイレで下着までびしょびしょになった服を着替え、ゴミ袋を上からかぶり、ハイウェイ情報誌をおなか周りに巻き付け防寒対策。雨雲レーダーをみると不幸なことに雨雲とほぼ一緒に移動しているようです。ただ雨雲の動きは遅く、三郷あたりはまだ降っていないようなので、意を決して雨雲を追い越しに外環へ戻りました。途中草加を超えたあたりから雨が小降りになり、三郷で雨はやみました。自宅周辺は路面は乾いていて、全く雨が降ってない感じでした。バイク乗りのみんな!やまない雨はないぜ(`・ω・´)キリッ

おわり
 

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