甲府2りんかんは数年間、まだCB450に乗っていたころにお世話になった記憶があります。ゆるクラの帰り道、絶不調になってしまいここで工具やテスターなどを借りて故障診断をさせてもらいました。(結局原因は点火時期の遅れでした)
開店早々、テスターを貸していただき、JAWAのバッテリーの電圧測定を行います。すると全く問題なし...IGオンで12.6Vぐらい、エンジンをかけアイドリング時12.7V、回せば13、14と電圧もちゃんと上がります。発電、充電関係は大丈夫みたいです。さぁ~て分からなくなってきたぞ~。お礼を言って一応燃料ホースとフィルターを購入して交換し、とりあえずまた走ってみることにしました。
流れの悪い甲府市街を抜け、勝沼バイパスに入って気持ちよく流していると、またJAWAの調子が悪そうです。路肩へ緊急ピットイン。
半泣き人工空さん:「だめっすね、全然吹けなくなっちゃいました」
70キロぐらいまでは普通に走れていたのですが、もう通常の走行が困難なほど悪化してるようです。迫るレッカーの魔の手...人工空さんにトラに乗ってもらい、近くのスーパーの駐車場まで移動します。これまで症状が出たときに乗せてもらったことがなかったので、初体験です。2000回転ぐらいからぜんぜん回転が重くて上がりません、片肺のような感じです。スーパーの駐車場で確認すると...左側のプラグコードが抜けてる(笑)
ちょうどバイパスを挟んで向かい側に大きなホームセンターくろがねやがあるので、そこまで押して移動しました。
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優秀なトライアンフ乗りの余裕さ(笑) |
コイル周りを見てみると左右で違うIGコイルがついています。右気筒側が純正っぽい物、左気筒側はEMGOの汎用のもののようでした。抜けた左側ですが、通常プラグコードねじ込み式のIGコイルは抜け止めにゴムのカバーみたいなものがついているはずですが、それがありません。ホムセンで椅子の脚かなんかの小さめのゴムカバーを買って再度ねじ込んで固定しようとしたのですが...
分かりますか?完全に中の端子が完全に錆びちゃってます。
左気筒用のIGコイルは、プラグコード差込口が車体の前方に向いて設置されていて、かつゴムカバーがなかったので、雨の影響などで錆びてしまったんでしょう。望み薄ですが、掃除して組んでみます。思い出しました、CB450を弟に譲渡したあとしばらくして、原因不明の温まったら不調になる事象が出ていたことを。点火時期やらコンデンサやら交換しましたが改善せず、この時の原因がIGコイルでした。CB450は四角いプラスチックのコイルのタイプですが、それが片方割れていたんです。JAWAの不調もコイルが原因かもしれません。
組み終わってエンジンをかけてみます...みます...みます...あれ?ニュートラルランプが点灯しません...ウィンカーもつきません...エンジン、かかりませ~ん!
バッテリー上がったみたいです(笑)さてどうしよう、ホムセンには車用のブースターケーブルも売っています。ただ値段が結構するので、ワニ口クリップと配線を買って即席ジャンパケーブルを作り、絶好調のトラとつなげます...やりました!エンジン始動です!急いでそのまま少し走ることにしました。しかし、もう完全な死亡フラグの立ったJAWAちゃん、通常走行が困難ですぐに止まってしまいます。幸い再始動はできましたが...
勝沼IC出口付近ですべてを悟った人工空さん、レッカーを呼ぶことに決めました。
僕はバイクを直すとき、とりあえず走るようにして、そこからは乗りながら直すというのをスタンスにやってます。(もちろんフルレストアであればこの必要はないと思いますが)乗ってはじめて分かる不具合箇所って案外多いんですよね。だいたい100キロ走ってみて、そこで不具合を発見次第直す。という感じでやってます。ですが、今回の人工空さんの事象は、ツーリングまでは高速道路も何ら問題なく快調に走っていましたから、なかなか発見するのが難しい事象だったと思います。
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かな~し~みの~♪ |
道の駅甲斐大和で遅めの昼食を食べ、レッカーへ電話をします。うなだれる人工空さん、今回の旅のベストショットです(笑)僕は諏訪で買った諏訪姫さまで遊んでました。日がだいぶ傾いてきました、近くの林ではカナカナカナ~とひぐらしが鳴いていて、なんとも感傷的です。
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ドナドナ~♪ |
人工空さんとJAWAを見送った後、本来は柏まで帰るつもりでいましたが、近いのでまた上野原の友人宅へ泊り翌日高速ビュンビュンで帰宅しました。
最後の最後で人工空さんがレッカーされてしまう事態になりましたが、それでも今回の旅は、これまでのツーリングでもトップクラスに楽しいツーリングでした。夏の長野はやっぱり最高ですね!JAWAが快調になったらまたリベンジ行きましょう!!
おわり