JCやっちゃった。

リムがもうグズグズに錆びてしまっているので、茨城のフェイスさんにリムとスポークを新品に交換してもらおうと出すことにしました。
しかし、アクスルシャフトのナットの頭の形状が特殊で前輪は外せたものの、後輪が全く外れません。


なんでこんな形にしたのよホンダさん...横は17mmですが上下に膨らみがあるためソケットははまりません。スパナだと力の作用するのは2点だけですから、がちがちに錆びて固着したナットを外すのはとても大変です。

○ラスペネぶっかけ→効果なし
○バーナーでがんがん熱する→効果なし
○力業、モンキーレンチで挟んでハンマーでたたく→効果なし
○6面ソケットをコの字に4面削り上下のふくらみを回避してインパクト→効果なし

前輪はなんとか外れたのですが思えば前輪は、


このように貫通形状だったのでバーナーであぶることで中まで熱が通りやすかったんだと思います。一方後輪は袋ナットなので熱が通りません。


さらに上のパーツリストを見てもらえばわかると思うのですが、カブやエンフィールドのようにチェーン位置を変えずにタイヤが交換できるよう、JCはリアのアクスルシャフトがハブ中央部分から2分割されている為、反対側からどうこうすることもできません。

あんまり力業を多用しすぎて、スイングアームの薄い部分を曲げたり亀裂を入れたりしたら終わりです。仕方ないのでグラインダー+ナットブレーカーで破壊することにします。
ただ、スイングアームが近いのでグラインダーを多用することができず、後半はナットブレーカーさまさまでした。


ようやくぐにゃりとナットが割れ後輪を外すことができましたが...


やってしまいました...ナットブレーカーを締めすぎてシャフトのネジ山部分まで食い込んでしまいました、ふじおか一生の不覚。

溶接で盛ってネジ山を再度ダイスで切りなおすことを考え、銀十字氏と相談したのですが、食い込んだのが一か所だけなので盛らなくても大丈夫じゃない?とのこと。
ダイスでネジ山を修正する方向で決まりました。
測ってみるとこの部分のネジはM16のピッチ1.50(細目)、普通の規格でよかったです。モノタロウにてSKC製のダイスと新たに使うナットを購入しました。M16と大きいのでダイスは一個3000円近くします、たぶん一生使わないだろうなぁ

やすりで成形し、一度リアタイヤを組付け後輪シャフトを固定してダイスを使いネジ山を切り修正していきます。


うまく元のネジ山に沿ってできました。もう二度とあの形状のナットは使いませんよ!

教訓「ナットブレーカーの締めこみすぎに注意」

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