20代最後の夏「無駄を楽しむ旅」~その2~

バイクとともに船内にはいる、路面がアスファルトではないので少しビビりながらバイク用の駐車スペースまで向かった。だいたいのフェリーでは駐車に際してサイドスタンドとギアを1速に入れるように言われるが、商船三井フェリーはそれに加えハンドルロックをしなければならない。僕のみどりちゃんはハンドルロックキーが無く、現状使用不可なので事前に受付で申告をしておいた。通常より多めに固定用ベルトを使用してくれるそうだ。悪天候時などは断られる可能性もあると聞いたので、はやくハンドルロックを交換して使えるようにしておかなければ・・・。また、出港後は駐車区画への立ち入りはできなくる、事前に船内用に荷物を分けて積載しておくことをオススメする。


本日のお宿、反対側にTVがある

急な階段を昇り旅客用の区画に向かった。区画に入ると係員の方々が我々を迎えてくれる、なんだかちょっと恥ずかしい。僕の今日の宿は「コンフォート」という等級で、寝台列車でいうところの2段式開放型B寝台のようなものだ。居住スペースは1畳少しだが、テレビや鏡なんかも備え付けてある。感染症対策で、1区画4人定員のところ2人定員にへらされていた、ラッキーである。

夕暮れの大洗港
夕食
 荷物を整理し、出航まで1時間半ぐらいあるので、船内を探検してみた。旅客区画は5階~7階の3階層からなっておりなかなか広々としている、まだ自動車の搬入を行っているので、この空いているタイミングで大浴場へ行くバイカーが多いようだ。僕は朝からあまりご飯を食べていなかったから、レストランへ向かった。レストランは普段はビュッフェ形式らしいのだが、感染防止のため定食を販売している、入り口の券売機で牛たん定食1800円を購入。ご飯、味噌汁は嬉しい事におかわり自由だ。一番奥の窓際の席に座る、僕の他には2組しかいなかったからゆっくりと食事を楽しむことができた。

「ボォーーーーーー」

1945分、出航を告げる汽笛が鳴り響く、船は大洗港をゆっくりゆっくりと離れていく。すでに陽は落ちていたが、西の空は夏ということもありまだうっすらとオレンジ色に染まっている。デッキで出航をしばらく見届けた。だんだんと港の灯りが遠ざかる、フェリーで一番興奮する瞬間だ。

船内に戻ると急に眠気が襲ってきた、今日は泊勤務明けで寝ずにそのまま走ったので無理もない。汗で体がビタビタするが、お風呂は明日の朝入ることにしてそそくさと寝台へ向かった。急遽計画した北海道経由福島行の「無駄旅」、果たしてどんな旅が僕を待ち受けているのだろうか。


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